工藤小隊出陣ッ!

いろいろとあったが、ようやく戦死ではなくクリアをしたガンオケ
遂に本格的に二周目突入である。


ここで我が工藤小隊のメンバー紹介。


隊長:工藤百華
隊員:竹内優斗(ヒロイン)
隊員:小島航(親友)
隊員:谷口竜馬
隊員:石田咲良


前回、前々回とはやかぜで死んだ竹内は、航空を諦め戦車兵に…。
偵察の咲良、砲撃の小島弟に谷口、そして何故か衛生兵な隊長。
砲撃二人がキャリアに乗るまでは、二人のサポートがメインである。


遥香「思いっきり、火力に偏ったチームですね」


竹内以外、ランダムで選んだらこうなった。
それより気になったのが、整備班に配属された前回のプレイヤーキャラである佐藤だ。
気の所為か、ヤツだけ他のキャラより群を抜いて整備能力が高いような?


遥香「兄さん、どうやら周回を重ねるごとに、プレイヤーキャラの能力はクリアした時のデータがそのまま引き継がれるようです!」


まあ、出なきゃあんな短期間に四人以上部下が幻獣200体撃墜したら貰える勲章なんて一生手に出来んよな。


遥香「そういえば、竹内さんも微妙に強いんですね」


一周目で死んだ時のデータが引き継がれてるからな。
ちょぼっとだけ、初期パラメが高いようだ。
でもヘリで落されたけどな?


遥香「今回は脱出できる戦車なので大丈夫でしょう」


さすがに三回目ともあると戦闘も程ほどに進められるな。
友軍の使い方も分かってきたし、自小隊の指示も的確になってきた。


遥香「しかし、衛生兵って武器の装備スペースが1つしかないんですね」


甘いな、遥香
見ろ、工藤だけは固定装備があるのだ!


遥香「わ、本当です!」


詳しいことはネタバレっぽいので省くぜ。


遥香「それがいいですね」


しかし、この固定装備が微妙に厄介だ。
何せ、通常の装備が付けられない故に、戦況に合わせての武器替えが出来ない!
その上、射出までの時間が長すぎて、動く標的には向かないんだ。


遥香「動かない標的はまずいないでしょ?」


いや、大型とかは動くけど的がでかいから多少動いても当たるが…。


遥香「ゴブリンとかは、射出準備の時点で既に照準外に逃げてますね」


動き回る敵は、もう一つの方の固定武装でしか倒せそうにないな。
衛生兵とはいえ、レベルを上げないと治療部位が増えないし、何より回復速度が遅い。
気長に成長を見守るってのはそういうことだったのか…。


遥香「まあ、歩兵の最大の利点である小回りを駆使すれば、それほど使い難い武器ではないですし…」


そうだな。
撃ってから、敵の射線軸から外れてやれば滅多に当たるものじゃない。
そんなこんなで恋にバトルに大忙しな百華。


遥香「恋は忙しくなくていいです」


結構、序盤の方で竹内との中も進展していた。
仲良くなってくると、竹内は愚痴も漏らすようになって来る。


遥香「竹内さん、元々空軍志望だったのに陸軍に飛ばされた人ですからね…」


だからといって、ヘリに乗せたら撃墜されるので乗せないのである。
隊長は心を鬼にするのだ!


そんなある日のこと、竹内に話しかけると何やら選択肢が…。
どうやら工藤は秘密の任務を竹内に頼むようだ。


竹内「LOGです。命かけても調べますよ!」



ちょっと待て!



遥香「何やら嫌な予感が…」


それから暫く経った日、竹内と楽しく会話をしながら家路につき、そのまま一晩を過ごした翌日である。


先生「悲しい知らせがある。竹内の死亡が確認された」



え?



どうやら秘密任務の際に何者かによって殺されたらしい。
竹内、朝まで百華の家に居たんですよ?
一体、いつ殺されたんですかッ?!
まさか、後少しで告白というところまで来て、相方に死なれるとは…。


遥香「部下に下手な任務を与えてはダメです」


って、選択肢それしかないし!
竹内、一体何回死んでくれるんだ。
ヤツは最早、死に要員でしかないのか?!


百華は心に秘めた思いを伝えきれずに、一晩だけの愛を糧に新たな戦場へと赴くのであった。


遥香「へんなエピソードが!?」


死亡した竹内の変わりに、整備班から戦闘要員へと繰り上げとなった佐藤。
竹内の席だった場所に座る佐藤に、百華は竹内の面影を見る。
そして始まる新たなラブストーリー。


遥香「早っ! 展開早っ! 乗り換え早っ!?」


心に傷を負った乙女の心を慰めるのは、新しいオスだけよ。


遥香「オスって表現がイヤらしいです」


元々、天才技能をコピーしようと、時々訓練を共にしていた二人だ。
二人の秘めた愛は、いつしか燃え盛るようにバーニング。


遥香「全然、秘めてません」


そして暫く経ち、遂に13歳の少年を部屋へと連れ込む百華!


遥香「いきなり犯罪の匂いが…」


夜中に突然、目を覚ます百華。
コマンドが出る。


・いたずらする



なんやてぇえええ!!!?



遥香「すごい選択肢が出ました」


いや、寝顔を見てのあれなので、普通にいたずらといったらその顔にラクガキとかそういうことなのだろうが…。
もし、シンフォニック=レインみたいにそういうのを想像される一行だけの表示が出たら危ないぜ?


遥香「たしかにシンフォニック=レインのアレはすごいです。」


ファルを好きにした。<問題の文章。


ちなみにゲーム内時間では、好きにした時間はたった5分である。


遥香「本当に好きにしただけですね、それ」


きっと、ファルは満足できなかったに違いない。
まあ、脱線した話はさておき、ガンオケに話を戻すぞ。


遥香「竹内さんの死から逃げるかの様に13歳の少年に手を出した百華さんは、そのまま若い体に魅せられていくのであった」


時は2月9日。
もうじき、バレンタイン。
前回は男キャラだったので放置したが、今回は女キャラである。
チョコを作らねば!
通販で手作りチョコ用のチョコを3つほど注文。
試しに一つ作って見る。


成功、しかしハートチョコ。
なんてこった…。
家事Lv0の横山だって特製チョコが作れたのに!?


家事の特訓だ!?
そしてLv2にアップ。
しかし…。


「幻獣が出現しました。関係者はただちに戦闘配置に…」


仕方ない。
チョコ作成は帰ってきてからにしよう。


遥香「兄さん、百華さんが重体で長期入院です」



なんやてっ!?



バレンタインが過ぎ、無駄に残ったチョコ材料。
このままにしとくのもなんだし、一応作成してみる。


大成功した。
手に入れた特製チョコ、そして過ぎ去ったバレンタイン。



どうしろと!



折角なので、佐藤にプレゼントしてやろう。
入院してて遅れたけど〜、みたいなロールプレイだ!


遥香「気分だけのバレンタインイベント…」


しかし、その直後病み上がりの百華を襲う悲劇。
さらに幻獣出現。
装備系は前回の戦闘で殆ど大破状態である。
キャリアも修理がままならない状態。
なんとか動かせそうなヤツは使い、そうでないものは修理するために使用せずに他の代用品を使う。
かなり戦力的に厳しい。
キャリア組の三人のうち一人はキャリアなしで歩兵だ。
まあ、百華が衛生兵で頑張れば何とか出来るやもしれん。
しかも今回の任務は戦線を突破することが目的だ。
無駄に戦闘せずにいけば、どうにかクリアできる。
とりあえず、友軍を多めに連れて出撃。


遥香「兄さん、士気が崩壊しました。隊員が指示に従いません!」


こ、こんな時に!
治療が必要なのに、治療させずにミノの大群に突っ込む小島弟。


「兵士が死亡しました!」


だから言わんこっちゃない。
戻って来いと指示したのに突っ込みやがって、無駄死にをッ!
まだなんとか指示を聞いている谷口に撤退指示。
佐藤は…。


佐藤「使用中の武器が故障しました!」


こんな時に壊れるな!?
副装備で持たせろ。
弾幕張りながら後退を指示。
しかし、士気が低下しすぎていう事を聞かない。
そして重体状態に!


百華「立て、佐藤! こんなところで死なれたら困るんだよっ!?」
佐藤「大丈夫だ」


何とか復帰させ、ビルの影に隠れて治療開始。
えっと、石田は何処にいったんだ?


石田「うみかぜゾンビと交戦中です」


交戦するな!?


「キャリアが破壊されました!」


石田、果敢にもナイフでミノと交戦し始める。
こっちの指示はまったく無視である。
そうこうしているうちに石田も重体に…。
助けに行け距離じゃない。
友軍も全滅した。
残っているのは百華と佐藤の二人だけだ。


佐藤に撤退指示。
何とか言うことを聞いてくれ、撤退し始める。
それを見つけた幻獣の群れが大量に押し寄せる。
まずい。
自分だけ逃げるのも癪に触るし、弾幕も張れない百華の武装じゃ役に立たないが足止めくらいは出来る。
攻撃すると、敵は全部こっちに視線を向ける。
数が尋常じゃない。
百華に押し寄せる敵、敵、敵…。
遂にウォードレスの耐久が0に!
そんな時、奇跡が起きた。


死んだはずの隊員の声が聞こえる。
竹内「隊長、隊長はまだこっちに来ちゃダメです」
竹内の友情パワーによって気絶状態から立ち上がる百華。
佐藤は撤退出来ずに、敵に囲まれ再び重体になっていた。
元々、気力が255+アルファな佐藤だ。
暫くの間は死亡判定にならない。
しかし、幻獣の群れに囲まれた佐藤を救出にいくのは危険だ。
ここは佐藤が死亡判定になる前に撤退してしまう方がいい。
そうすれば、長期入院ですむからだ。


すまない、佐藤。
百華は佐藤(ついでに石田)を放置し、撤退エリアへと急ぐ。
竹内が救ってくれた命、無駄にするわけにはいかない!
幸い、百華の武器には弾切れはない。
足止めをしながら逃げれば…。


遥香「兄さん、六時(うしろ)ッ!?」


アンフィスバエナ?!
ヤバイ。
真後ろから攻撃を受けたら、と思った瞬間、生体レーザーが百華を非情にも貫いた。


工藤百華、2月23日死亡。
残り5日生き延びれば辛うじてクリア出来ていたというのに…。


遥香「波乱の3周目、あそこで生き延びたらある意味運命的でしたのに…」